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避難訓練
4月28日(月)に火災想定、30日(水)に地震想定の避難訓練を行いました。
サイレン音が鳴り響き、非常放送が入りました。校内の空気にピンとした緊張が感じられます。子どもたちはとても落ち着いて放送を聞いています。放送の指示とともに校庭に避難開始です。校庭に一番に出てきたのは6年生。慌てて走り出したりおしゃべりしたりする子は誰もいません。引き締まった表情で移動し、集合場所に着くと、自分たちで列を整えて静かに座りました。落ち着いた素晴らしい姿です。続いて下級生も次々と集まってきます。一番に来た6年生をお手本にするかのように静かに並び、座った姿勢も背中が伸びていてとても立派です。
災害の際の心構えとして、よく「聞く」こと、そして、「お・か・し・も」の約束を守り、「落ち着いて」行動することの大切さについて伝えました。「でも、本当に災害が起きた時、落ち着いて行動できるかなぁ。」子どもたちには、そんな不安もあります。だから訓練をすることが大切です。本当の災害時も、全員が安全に避難して、命を守らなくてはいけません。一人でも怪我をしたり、命に危険が及ぶようなことがあったりしては、いけません。「聞く」と「落ち着いて」の約束を守ることは、自分の命を守ると同時に人の命も守ることになること、そして、周りの人が自分の命も大切に守ってくれることになることを話しました。みんなとても真剣に取り組むことができました。
5月16日(金)には、地震・津波を想定した避難訓練を行いました。津波避難では、緑ヶ丘女子中高校の皆様のご協力をいただき、学校を出て高台への避難を行いました。地震が発生し、教室等で避難行動をとった後、校庭に避難します。その後、大津波警報が発表され、緑ヶ丘女子中高校に避難するという訓練です。この訓練でも子どもたちはみんな話をよく聞き、「お・か・し・も」の約束を守り、とても静かに落ち着いて避難できました。学校から緑ヶ丘女子中高校へ向かう道中では、上学年の子が下学年の子に目を配り、気遣い導きながら歩く様子がとても頼もしかったです。
緑ヶ丘女子中高校に到着した子どもたちを、副校長先生が出迎えてくださいました。本当にありがとうございます。坂や階段を登って歩いてきましたが、子どもたちの表情は、避難訓練にしっかり集中しています。
子どもたちに、「津波の危険がある時は少しでも高いところへ避難すること」、「そうした時には緑ヶ丘女子中高校に避難してよいこと」、「緑ヶ丘女子中高校の先生方や生徒のお姉さんたちも汐入小のみんなのことを大切に守ってくださること」を伝えました。
また、緑ヶ丘女子中高校の副校長先生から、「皆さんがここへ避難して集まってくる様子を見ていましたが、とても真剣に訓練に取り組んでいる気持ちが伝わってきました。今、お話を聞いている姿も素晴らしいですね。本当に地震や津波が起きたときにも、今日のように話をよく聞き、落ち着いて行動してください。ここは海から39mの高さにありますので安心です。いざという時にはここへ避難してきてください。」というあたたかく心強いお話をいただきました。うなずきながら話を聞いている子どもたちの目がとても真剣でした。
津波の避難は「少しでも高いところへ」避難することが大切です。こうして緑ヶ丘女子中高校の皆様に、いざという時の避難場所としてご協力いただけることは、とても心強いことです。今回の訓練は、子どもたちが緑ヶ丘女子中高校という高台の避難場所へ実際に行き、「ここへ避難していいんだ」ということを、実感をもって経験できた大切な訓練になりました。
公開日:2025年06月02日 09:00:00